“おひとりさま”ってなんだろう

トモ住みを考えはじめたきっかけは、“おひとりさまの老後”問題でした。
2003年、鹿児島市で開かれた少子化問題の討論会で、森喜朗前首相がいいました。

『子どもを沢山作った女性に将来国がご苦労さまでしたといって面倒みるのが本来の福祉』
『子どもを1人も作らない女性が好き勝手自由を謳歌し楽しんで齢取って、税金で面倒みなさいというのは本当はおかしい』

いやいや、女性(だけ)では子ども沢山つくれませんし?
それに働いて、ちゃんと税金一人分払ってきましたけど?
でもこの国では、これもひとつの考え方なんだなと感じました。

その後も時代は、ひとり暮らし世帯の増加に向かっています。
2010年の国勢調査で、夫婦と子どもの世帯数より、ひとり世帯数が上回りましたし、
2030年頃には男性の30%、女性の23%が非婚という予測も出ています。
子どもがいてもいなくても、男性も女性も、もはや関係ありません。

しかし、ひとり暮らし世帯と自らを申告した人が、本当に純粋も「ぼっち」かというと
そんなわけありません。
今シェアハウスに住んでいる若者たちは、申告するときは「ひとり世帯」ですよね?
ほかにも、通い婚してるかもしれないし、二拠点居住しているかも。
皆がそれなりに、「個」の時間と「共」の時間をほどよい距離感に保ちながら、
婚姻関係や血縁関係以外のつながりを大切に生きているはずです。

統計上は世帯人数1が増えつづけても、関係性の再認識によって、
「おひとりさま社会」が意外と豊かなものに変わると感じています。
(少なくとも家父長制にもどるよりはマシ、ですし。)

家族の枠組みにとらわれすぎず、ゆるやかに支え合う“トモ住み”のすすめ。
本サイトでいろいろな事例を紹介していけたらと思っています。